戦場まんがシリーズを読み返す

Read Leiji now! 松本零士

松本零士がしんじゃった!

松本零士が死んじゃいました。

このところ、御厨さと美も聖悠紀もばんばん鬼籍に入ってしまって、漫画読みとしてはさみしい限りですね。

私はネットの隅に住む一介のミリオタですが、たぶん松本零士と新谷かおるがいなかったらミリオタにはなってなかったです。高校時代に戦場まんがシリーズと戦場ロマンシリーズを擦り切れるほど読んでミリオタになりました。

それ以前ってなんだろう、小学校の頃図形のレリーフで陽炎級の雪風を掘って先生に怒られました。中学時代は学校にアバロンヒルのボードゲーム持って行って先生に怒られました。だからそういう素養はあったのかもしれませんが、それだけじゃミリオタって感じじゃない。

高校に入学した頃は、毎月「航空ファン」と「丸」と「軍研」は買ってたと思うけれど、あれじゃ軍事評論家は作れても、今日的な「ミリオタ」は生まれないはずなんですよ。「ミリオタ」は「軍事研究家」とは少しテイストが違う。

たぶんミリオタってのは、古くは小沢さとる、俺ら的には松本零士・新谷かおるペア(ペアって言うな)のおかげで生まれたんだと思う。

追悼しようぜ

だから死せる偉大なる零士のために追悼しようと思います。

死んだ人に「RIP!」とかツイートしても「いいね」が返ってくるわけじゃないし、「黙祷!」とか叫ぶ奴ぁ黙って黙祷しろ、と思う方なので、やっぱりクリエイターである零士には、零士にもらった何かで、新しい何かを作るのが一番の追悼になると思うわけですね。

私の追悼ってのはまずはプラモづくりかな。
日の丸付けたF6F、星のマークの零戦、赤いしっぽの近藤機、白いしっぽのF6Fは作りたいと思います。

でも私は本読みでマンガ読みでブログ書きでもあるので、やっぱり文章でも悼みたい。

零士って言えばみんな999とヤマトの話ばかりですね。たまに気取ったやつが「ハーロックを忘れちゃいませんかね」なんていうけど、ハーロックは駄作なんだよ(これはまたいつか別論で)。

私的には「戦場まんがシリーズ」。これだね。

新谷師匠だと「戦場ロマン」だけど、師匠は「無頼」と「88」の功績がでかすぎるので、私的には「ロマン」はちょっとその下って感じはある。代用品とまではいわないし、新谷師匠には新谷師匠のオリジナリティがあってあれはあれで好きだけれど、「仮想戦記まんが」としてのテイストのオリジナルはやっぱり零士の「戦場まんが」なんだろうなあって思うのだ。

だから戦場まんがの書評を書くぜ

戦場まんがシリーズと言えばネット的には既にミームと化した「俺にはこれしかないんだ」とか有名なフレーズもありますけど、なにかのセリフを引用したかったりしてネットで調べても、詳しくあらすじが書いてあるページって、ないんですよ。Wikipediaでもアニメになった作品のあらすじがあるだけで、例えばなにかのネタに接して「吸血鬼の花束」を引用したくてたまらなくなって検索しても(どんなケースだ)電子書籍のアフィリエイトページくらいしかヒットしないわけです。だから戦場まんがを網羅する書評を私が書こうと思います。

書くなら雑にじゃなくて一話ずつていねいに、だよ。あらすじは当たり前、登場兵器への思いも書くよ。今はネットのおかげで検索楽勝だから、色々考察も追加して書く。「ナウシカを読み返す」シリーズは1巻読んだところで力尽きてるけどそっちはとりあえず止める。あれは宮さんが死んだら追悼として再開します。こっち終わるまで死ぬなよ。宮さん。

だからとにかく戦場まんがの書評を書きます。
松本零士への尊敬と感謝を込めて。

間違いも指摘するぞ

今どきの人はぐぐれば何でもわかるけれども、戦場まんがシリーズが描かれた昭和の時代、資料は「本を探して読む」しかなかったのです。

ヤッタラン副長が作るタミヤのプラモデルは重要な情報源だったとは思いますが、そうすっと例えば帝国陸軍の99式8糎高射砲がFlaK36/37そっくりになってたり(おそらく現物は8.8 cm SK C/30のデッドコピー)そういう間違いもある。

でもそれは当時としては精いっぱいの情報量であり解像度だったのです。零士の戦場まんがは私たちにそういうことを考えるきっかけを作ってくれた大切なものですから、間違いがあったら指摘しますが、それはミリオタのゆがんだリスペクトと思ってください。

ゆっくりやるぞ

ストックゼロからだし、仕事の合間のお休みの日に書くので、そうバンバンは書けない。さっとよんであらすじ描いて終わりって感じにしたくないし。
ちびちびでも、なんとかして最後まで完遂したいと思います。

あまり期待せずに見守ってくださいww

元ネタ

ネタ元は小学館叢書の愛蔵版「ザ・コックピットシリーズ」で行きます。
私のは1990年初版のものです。#1から#5までの全5巻組。

あれ、#5がみつからない。買おうとすると絶版で何千円もするよ。さがさなくっちゃあ。#5と言えばブライトリングユーザには欠かせない「天使の徹甲弾」がはいってるじゃんか。どっかにあるはずなんだがなあ。

さあいくぞ。

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